編集の仕事で、宗次郎に会った。
あのオカリナ奏者の宗次郎だ。
取材前にCDを借りてきて、聞いた。
きれいな気持ちが楽になるメロディーだなと思ったが、それだけだった。
話を聞いて、写真を撮る段になって、オカリナを吹いてもらった。
そして、感動した。
あーーーーーー、いいのだ、音色が。
あの、CDで聞いた音は何だったのか。
やさしい音が全身を包む。
耳からだけでなく、本当に全身に効いてくる感じ。
うちの音響設備は決してヨクない。
でも、普段、歌を聞いている時はそんなに気にならない。
音色よりも、歌詞やメロディーに気をとられているのだ。
もちろん、ライブに行くと、「わ--、いい声」と思う人もいるけど、今回の宗次郎
みたいにギャップはなかった。
人によっては、CDの方がよかったりすることもあるしね(笑い)。
できれば、PAも通さない本当の生音がいい。
宗次郎さんはそういうコンサートもやっているらしい。
歌詞もメロディーもリズムも気分をよくするけど、音色の力はそれらとはまるで違う。
一番浸れる。
一番頭を使わない。
一番奥深いところに作用する。
そんな気がする。
時々、いい音、聞くようにしようっと。