花作大根

5a5f2025.jpgおととい、生まれて初めて花作大根を食べた。
山形県長井市産。
粕漬け。
去年の大根なのだが、サクサクしていておいしい。

「花作大根は、古く上杉藩時代より長井市花作地区で栽培されてきた漬物用の大根です。パリパリとした歯ざわの良さは漬け物として最適で、一時は県内一円で作られたときもありましたが生産性が低く、今では絶滅の危機に瀕しています。」
ねえてぶ花作大根のサイトより
http://www.kageboushi.jp/Daegon/

このサイトの主である影法師というフォークグループのライブで食べたのだ。
メンバーがこの大根を作っている。

合わせて、さわのはなというお米も食べた。
これも、影法師のメンバーが作っている。
このお米も初体験。
おいしい。
でも、玄米の見かけが悪く、2等米にならないことと、米が軟らかくて、白米にしたときの歩留まりが悪いので、流通の人たちに敬遠されたため、大量流通に乗らなかったらしい。

ということで、今はつくる量が減ってしまっているそうだ。
現状は……。
「1997年「さわのはな」は県の奨励品種から外れたため、種子の供給がなくなりその確保が問題となりました。私たちさわのはな倶楽部ではさわのはなの育種者の一人鈴木多賀氏の指導の元、500gの原種から、種子栽培の取り組みを始めました。その結果、1999年から毎年約50ha分の種子の供給を行っています。」
さわのはなクラブサイトより
http://www.sawanohana.jp/

これらの、もともと日本にあった農作物の作り続けてくれている人がいる。
そのために、種を採り続けているのだ。
種を買ってくるのではなく、採るのだ。
そう、種がないと、始まらない。
種こそ、財産なのだ。
とっときゃいいというわけじゃない。
作り続けることで、種が保存されていく。
大変な労力だ。
私にできることは……。
せめて食べ続けることなんだろうな。