ピンクにもいろいろある。
ショッキングピンク、やベビーピンク、オレンジがかったり、
黄色がかったり、小豆色っぽかったりする。
目の前のスイトピーのピンクと桜のピンクは似ているけれども
ちょっとだけ違う。
同じ桜でも、花とつぼみでは。また違って見える。
今日会った高校の同級生は
「私、昔からピンクが好き」
と、言っていた。
そうそう、確かに若い頃からピンクを着ていた。
色の白い彼女には明るいピンクが似合っていた。
では、私は……。
昔からピンクは好きではなかった。
だけど、ショッキングピンクは好きになった。
同じピンクでも、優しい感じがしないところが気にいったのだ。
どうも、男色系、じゃない暖色系は苦手だ。
ショッキングピンクはピンクではあるが、暖色ではない。
強い色だ。
そして明るい!
そこがいい!!」
でも、私は今、ちょっとくすんだピンクを着ている。
自分では絶対に買わない色。
「珍しい色を着ている! かわいいじゃん」
と言われたりする。
これは買っていただいた服。
自分では買わない服を着ている鏡の中の自分を見て、違う印象
の私を知る。
同じ私が違って見える。
服は不思議だ!
だから、服が欲しくなるんだなって、改めて思った。