昨日は12時間寝たおかげで、すっかり体調も回復。
日独センターでやっている、フライブルグ在住の綿引展子さんのメールアートプロジェクト「手紙」の展示に行ってきました。
メールアートの他に、東北の作家の作品も並んでいました。
正式な展覧会名は
「手紙」展と東北からの新作品――3.11東日本大震災後、日本人アーティストからのメッセージ 。
私たちのやっているYOUプロジェクトとは、意図が違いますが、同じハガキを使ったプロジェクトなので、なんかとっても親近感を覚えます。
それぞれの場所で、できることをやってみる、というスタンスも好きです。
以下に、綿引さんのお誘い手紙の一部を転記します。
メールアート募集のお願い
綿引展子《 2010_03 》
“ TEGAMI ” Perspektiven japanischer künstler ―日本から来た “ アーティストのハガキ ”―
美術をフィールドとする表現者の方々へ ~ いま、何かを表現しようとする方の作品を募集します。 http://hamburg-projekt.blogspot.com
今回の東日本大震災で被災された方々にこころよりお見舞い申し上げます。
直接被災された方々、被災地から比較的近い距離に住んでいる人々、遠くの人々。みんながいまどんなコトを考えているのか。
いま、日本に住んでいる美術家さんたちに、直接教えてほしいと言うのがこのプロジェクトの始まりです。
それを不思議な思いで見ているドイツの方々に見せたいと思いました。
みなさま
まったく似合わないコトなのですが、 企画をつくりましたので、 ご協力のお願いです。
日本の地震、 津波、 原発と悲惨なニュースが続き、 いまも継続中ですね。 私はハンブルグで様々な人から今回の一連の被害について日本人としての意見を求められ、 その都度できる限りの想像力を持ってお返事して きました。
日本にいる友人とのメールのやり取りの中で私が直に感じたとこは、 多岐に亘り、 とても一言では表す事ができません。 今まさに、 日本にいる人の声をダイレクトに届けたいという思いが、 泉のようにわいてきて…この企画を考えました。
ニュースの映像はとても強いメッセージを伝え、 それゆえに他の事柄を払拭してしまったかのようです。 でもね、 状況は地域によって異なり、 被災された方々も均質の思いではないのではないかしら、 とても一言ではいえないものなのではないかしら。
それは、 ありとあらゆる感情の混ざったものだと、 質問に答える度にどこかつかみきれないものを感じています。
私はアーティストとしてできる事はなんなのか?
いま日本にいるアーティストは何を感じて、 何を考えて、 どう行動しているのか?
それを直接見せたいです。 それは私が何を答えるより、 なにを大声で語るより直接の作品は多くを語ってくれると信じています。 日本から今を私に伝えていただけないでしょうか。
私の企画は日本に居るアーティストさんから、 メッセージ (作品) を手紙 (ハガキ) で送ってもらい、 それを展示すると言うシンプルなもので す。 今の時点で、 実行可能な良い方法と考えています。
ご協力をお願いできますか? (してください !!!)
そして、 可能な限り多くの作家さんにお願いを広げていただけないでしょうか。 多くの声 (作品) が集まればそれだけ今を伝える事につながると信じています。 お友達のアーティストの方々にお伝えいただけるとうれしいです。
綿引は不慣れですが、 がんばってやりますので信用していただいて作品をお送りいただけるよう、 心からお願いいたします! 2011 年 4 月 11 日 ハンブルグより 綿引展子
綿引展子さんのサイト
http://www.nobukowatabiki.jp/
日独センターのサイト
http://www.jdzb.de/
レジデンスに一番近い電車の駅、オストクライツ。
駅舎が昨日から新しくなりました。
ここから電車、地下鉄の乗り継いで、日独センターに。
日独センターは、ベルリンの北西側。
自由大学の近くにあります。
近くには個建ての住宅もあって、レジデンス付近の5階建てのアパートが並ぶエリアとは雰囲気が違います。
この展示がすばらしい!
壁に貼れないところでも、こうやればうまくいくんですね。
磁石を使って止まっています。
ひとつひとつのハガキに思いがこもっています。
美術をフィールドとする表現者が参加しているので、どれも完成度のある作品です。
200人以上の作家が参加したそうです。
そして、おまけ。
トラムの線路の間には、タンポポが満開です。
もちろん、セイヨウタンポポ!