誰のモノだかわからないモノ

昨日の晩、11時近くに広尾から歩いて帰ってきた。
途中、花屋の前を通った。
当然、店はしまっていたが、明かりはついていて、いろとりどりの花が伝統の光の下、
元気そうに咲いていた。
それを見たら、なんか、部屋に花が欲しいなと思った。

そンなことを考えながら、歩いていると、歩道の横のグリーンベルトのとこに、ハル
ジオンだったか、ヒメジオンだったか忘れたが、そのどちらかが咲いていた。
夜だったから、咲いているといっても、花は閉じてる感じだけど。

そうだ、これをとっていって、うちに生ければいいんだと思いつき、夜の植物採集を
おこなった。
ちょっと待てよ、これって、花泥棒、ってこともいえるな。
とも思えるが、誰から泥棒しているのかと言えば、この○○ジオンは渋谷区のもノナ
ンかな。
生えてるのは、私の土地じゃ無いのは確かだ。
でも、いくらとっても罪悪感なんて、全然無い。

自然がくれたお恵みなんだよね。
法律的にみれば、きっと、誰かの所有物なのだろう。
でも、気分的には誰の物でも無いもの、みんなのものって感じ。
いいよね、こういうもの。

きれいに、デザインされた花壇も確かに美しいが、自然に飛んで来た種が生えて作っ
ている野原は楽しい。
都会の中にも、そういうスペースがある。
以前の原宿の同潤会のアパート前の花壇がそうだった。
雑なんだけど、元気だった。
なんか、ほっとするところだった。
今度、新しく建て変わったらば、どんな植生になるのだろうか。

今朝起きたらば、花瓶に生けた○○ジオンは元気に開いていた。