半世紀……。

とうとう50歳になった。
私が50であるのは間違いがない。
でも、私が思っていた50はこんなんじゃない。

じゃあドンなんかと言われると、こまってしまう。
自分の50というイメージがなかったのだ。
20の頃は、結婚してということは考えても、50の具体的な形は考えていなかった。

あの頃、ある程度知っていた50は母と親戚だけだったかもしれない。
会社にも50代はいなかった気がする。
なんか年が離れていた印象でも、50よりは若かったんじゃないかな。

50といえば、おばさんを通り越し、そろそろ孫がいてもおかしくない。
鏡を見れば確かに年はとっている。
何お手入れもしていないから、当然だ。
やっぱり、おばさんなんだ。

だけど、気分は何か違う。
じゃあおばさんの気分とはどういうものだといわれると、これもまたこまってしまう。
だけど、違う気がするのだ。
でも、50の人の多くは私と同じように思っているのかもしれない。

50って、もういい年だ。
だけど、100歳の半分でしかない。
(私の二人の祖母の平均寿命はほぼ100なのだ)
50って、どういう年なんだろう。
今年一年たてば、少しわかるだろうか。