紅茶染めのピンクの菊

家のマンションの前に花屋がある。

今日入ったらば、まっさきに菊に目がいった。
菊を売っているというと、お墓の横の花屋みたいだが、さにあらず。
アンティークの家具の上に、花瓶が並ぶ、小さいけれど、趣味のいいお店。
ここには冷蔵庫みたいなガラスケースはありません。
枝ものや葉ものがいつも充実。盆栽も揃っている。
今は季節柄、壁にはリースが並ぶ。
ちなみに、いつでも赤バラがあるところではありません。
なまえは『ガレージ』です。

ここに菊があるなんて初めてではないだろうか。
でも、違和感はない。
色がイイのだ。薄いピンクをちょっと紅茶で染めたような微妙な色。
形はよくある菊なのだが、色が変わっただけで、印象はまるで違う。
洋にも合う。
今年の新作らしい。
菊はきれいな形だし、長もちするし、いい花なのに、葬式花の印象が強くなってしまっ
て、可哀想と思っていたところだったので、ちょっと嬉しい発見だった。

今、パソコンの前にその菊は咲いている。