鎌鼬の里日記1 いざ田代へ。

2018年9月19日

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2018年9月22、23日に開かれる鎌鼬(かまいたち)の里芸術祭に参加するために、秋田へ。
大曲で乗り換えて、湯沢。そこまで車で迎えに来ていただき、田代へ。
バスがないので、車で行くしかないんです。

で、なんで鎌鼬かというと残念ながら妖怪が出るわけじゃない。

「秋田県出身で、戦後を代表する舞踏家の一人、土方巽(ひじかた・たつみ)。昭和40年、写真家の細江英公とともに秋田県南部に位置する羽後町の山村・田代を訪れた土方は、2日間滞在し、住民と触れあい、時には驚かしたりしながら、村を舞台に撮影を行った。
その後、この田代村での記録がのちに傑作写真集「鎌鼬(かまいたち)」として結実した。鎌鼬とは、旋風に乗って現れ、瞬時に去っていく妖怪の名。土方たちは、突然村を訪れた自分たちを鎌鼬に例えたのだろう。
そんな傑作の舞台となった地・秋田県羽後町田代に、土方の没後30周年に当たる平成28年10月、「鎌鼬美術館」が開館した。館内には土方の写真パネル約10点や「鎌鼬」の初版本など、貴重な品物が並ぶ。」(鎌鼬美術館のサイトより)

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これが写真集の「鎌鼬」。
著者:細江英公 舞踏:土方巽 序文:瀧口修造 随筆:ドナルド・キーン 詩:三好豊一郎
鎌鼬賛:高橋睦郎 造本:田中一光
という豪華版。
ほとんどのページが青い色の片観音になっていて、いちいち1ページずつ開いてみる造本。
かっこいい!といしかいいようがない。
めぐたまで見られます。

話を元に戻そう。
再び、田代への道です。
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盆踊りで有名な西馬音内を通り、向こうに見える山の上が目指す田代です。
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途中で寄ったのは、舞踏のワークショップ会場。
宿泊施設も併設されている、廃校になった小学校です。
今は「沢の子の杜 わか杉」
https://www.town.ugo.lg.jp/sightseeing/detail.html?id=507&category_id=212

ワークショップは、POHRCがやっています。
POHRCは国際社会における暗黒舞踏とその創始者土方巽について議論の場を提供し、実践的なプロジェクトを企画しています。
ここに世界中から受講生が集まって合宿中。
参加者は鎌鼬の里芸術祭にも参加しています。
ワークショップについて
http://butoh-ws.com/ja/projects/intensive-ws/new-perspectives-on-hijikata-s-ankoku-butoh-2015/pohrc-6-intensive-workshops-performances-akita-north-japan/

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そして、着いたのが茅葺き屋根のお宿「格山」。
鎌鼬美術館の前です。

格山のサイト
http://kakuzan.ugotown.com

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一休みしたら、鎌鼬の里芸術祭の会場である旧長谷山邸へ。
ここは羽後町田代地区(旧田代村)の地主であった長谷山家の邸宅。
母屋は明治15年、土蔵は明治35年に建築されたそうです。
中門造りの母屋と3階建ての土蔵高楼が渡り廊下で繋がれています。

詳しくは
https://www.town.ugo.lg.jp/sightseeing/detail.html?id=511&category_id=212

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土蔵は鎌鼬美術館。
写真集「鎌鼬」の写真パネルなどを展示している。
https://kamaitachi-museum.wixsite.com/main

さて、どこで展示するか。
うーーんと楽しく悩みます。
広い家は、なんか薄気味悪いところってあるんだけど、ここはなんか安心感がある。
不思議だ。
雨戸を開けると裏山の緑が眩しい。
じーっと座って、どうやって並べようと考えてると気分が落ち着く。

この日は、見たり測ったりしただけ。
ハガキが何枚並べられるか計算しないとね。

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1日目は、この広い一軒家「格山」に私一人。
贅沢な夜です。
でも寒い!断熱材が入ってないし、広いとこに一人だし。
でもでも、田代の人は薄着だ。
裸足だったりする。
あーー、体が違うんだね。
私は、ユニクロの羽毛着ちゃったよ(笑い)。

温かいお風呂に入って、寝ました。